順天堂大学病院に入院しました


概要

2022年4月に卵巣嚢腫の手術のために順天堂大学病院に入院、手術しました。

新型コロナウイルスが蔓延しており、東京都は毎日数千人の新規感染者が発表される中での入院ということで 事前にPCR検査を受けての入院でした。もちろん院内ではマスク着用です。

同じ病気の方に、もしくは同じ病院で入院予定の方に向けて

  • 入院の経緯

  • 入院にあたって準備したもの(要らなかったもの)

  • 入院生活(食事など)

  • 辛かったこと

を書き残しておきます。


入院の経緯

2019年 子宮奇形と診断される。その後精密検査で異常なし。

2020年 卵巣の腫れを指摘される。その後精密検査で異常なし。

2021年 卵巣の腫れを指摘される。9cmも腫れているとのことで、手術を前提に大学病院を受診し、卵巣嚢腫として治療を進め、手術に至る。

大病院ということで予約は取りにくい印象でしたが、下記の日程で治療が進みました。

2021年10月 健康診断で卵巣嚢腫疑い

2021年10月 順天堂大学病院で初診療

2021年12月 ホルモン剤(ディナゲスト)開始

2021年4月  入院、手術(腹腔鏡)

本題からは逸れますが

もう少し早く大学病院を受診していれば早く見つけられたのかな、とも思っています。


入院の準備

持って行ったもの
  • 診察券、同意書、問診票、保険証、印鑑

  • マスク、ワクチン接種証明書、

  • 鏡、化粧水、ハンドクリーム、歯ブラシ、コップ、歯磨き粉

  • ボディソープ、シャンプー、リンス、洗顔

  • ティッシュ(5泊程度なら1箱で余裕でした)、ウエットティッシュ

  • カーディガン、寝間着(日数分)、下着

  • スニーカー(転倒防止のためスリッパ禁止です)

  • イヤホン(テレビやスマホでの動画視聴用)

  • タオル(日数分+3枚くらい)

  • 眼鏡

  • エコバッグ(コンビニに行くとき、シャワーを浴びる時などの移動に使います。)

  • ストロー、ビニール袋(荷物仕分けに使用しました)

  • ナプキン(手術後出血のため)

持って行ったが要らなかったもの
  • 耳栓

→婦人科ということで年齢層が上なためか(少なくとも子どもは居ない)、うるさいと感じることはありませんでした。

外音がなければ逆に退屈だったので、使いませんでした。

→術後は吐き気で余裕がなく、結局使いませんでした。

  • コンセント拡張タップ

→ゲーム機やタブレットを使わなかったこともあり、2つあれば十分でした。 ちなみに、差額なしの大部屋でしたが2口ありました。

  • 洗面器

→無くても洗顔できるので次は持っていかないと思います。

持っていかなかったが必要だったもの

→硬い枕(ホテルによくあるやつ)しかありませんでした。 普段は低反発枕を使っているのでなかなか寝つけず、苦しい思いをしました。

  • Tシャツ

→4月はじめということで長袖パジャマを持っていきました。しかし病室の空調は25.5度に設定されており、昼は暑く感じました。

  • 水、お茶

→持参する必要はないですが、入院後~手術前までに部屋の冷蔵庫に水やお茶を用意しておくと良いと思います。フロアに出張販売が来てくれますが、術後すぐに買いに行くのはきついです。


入院生活

5泊6日の予定でしたが1日短縮されて4泊5日になりました。

1日目(手術前日)

9時に入院手続きをして、病室に移動し、同意書などの確認をします。

昼食を病室で食べ、シャワーを浴び、夜に診察や浣腸をしました。

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夕飯と同時にOS-1などの水を支給され、翌朝6時半までに飲み切るように指示があります。21時以降は絶食です。

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このときは献立を見て喜ぶ余裕がありました。

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2日目(手術当日)

2件目の手術(10時ごろ開始)でした。二度目の浣腸をして貰い、手術着に着替えて、呼ばれるのを待ちます。

手術台の上で担当医から挨拶された記憶が最後で、気が付いたら病室に運ばれていました。

おなかが痛い。吐き気がする。左腕からは点滴の管が伸びている。足に血栓予防マッサージ機をつけられている。腹腔内ドレーンと膀胱カテーテルで思ったように動けない。思っていたよりかなりきつかったです。

上述した通り各種の管が繋がっているため、ベッドのリクライニング機能を使って体の角度を変える以外の身動きが取れません。

3日目

吐き気とたくさんの管が繋がれているストレスで一睡もできず、そのまま朝を迎えました。

体には点滴の管、腹腔内ドレーン、膀胱カテーテル血栓予防マッサージ機が繋がれています。

朝ごはんが食べれれば点滴の管が外れるということで、全粥だけを死ぬ気で流し込みました。

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それでも吐き気が止まらないと訴え、吐き気止めの点滴を入れてもらうといくらか楽になりました。

どうやら全身麻酔や痛み止めの副作用で吐き気が出やすいらしいです。

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吐き気もおさまったということで、点滴が外れました。

腹腔内ドレーンは午前の回診で外してもらいました。ズズズ…と独特の感覚がしました。

膀胱カテーテルはトイレまで歩ければ外して良いらしいです。ヨボヨボと歩き、無事外してもらいました。

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シャワーも浴びれたようですが、憔悴しきっており洗髪だけにしました。傷口を見たくなかったのもあります。

4日目

管が外れて寝返りを打てるようになった喜びも束の間、吐き気との戦いが始まりました。 内服薬を貰えるようになったので、吐き気止めを飲む→横になる→吐き気がなければご飯を食べる を繰り返すマシーンになりました。

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5日目(退院)

痛み止め、吐き気止めを処方してもらい、午前10時に退院しました。

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退院後

ちなみに吐き気やあくび、めまい、胃のむかつき、頭痛などの不調が落ち着いたのは手術後5日でした。


辛かったこと

もとから採血などの体に管を繋ぐことが大苦手なこともあり、 腹腔内ドレーン・膀胱カテーテル・点滴が繋がれたままの状態で過ごすことがかなり辛かったです。

付随して、寝返りが自由に打てず休息をとれないこともストレスでした。

さらに、なぜか私は吐き気は全身麻酔の副作用として受け入れるしかないものと思い込んでおり、吐き気止めの薬を貰うという発想がありませんでした。

次入院するなら自分にこう言い聞かせたいです。

低反発枕を持っていこう、看護師さんに病症(痛み、吐き気)を正直に話し、薬を貰おう


入院費用、部屋の設備

高額医療費制度を使用して、11万円でした。

差額なしの大部屋(4人部屋)、テレビはテレビカード必須の4泊5日です。

備品は衣類を収納できる棚、ハンガー2つ、冷蔵庫などです。

貴重品ボックスは小さく、長財布ひとつでギリギリでした。


最後に

医療系漫画が好きで、よく読むのですが

1時間半という短時間で大きな傷跡も残さずに嚢腫を除去する先生の存在を知り、漫画に現れる凄腕のお医者さんは決して誇張じゃなかったんだなぁと感じています。

また、手術当日は真夜中でも2時間おきに点滴の様子を見に?来てくれた看護師さんは天使に見えました。